不動産の売買時に支払う仲介手数料とは？
不動産の売却や購入をする際には、いくつかの費用がかかります。
印紙税や引越し費用などがありますが、その中でも最も大きな金額が不動産会社に支払う仲介手数料です。
仲介手数料について、なぜ支払わなければならないのか疑問を抱く人が多いかもしれません。
この記事では、仲介手数料の意味や金額の仕組み、そして負担を軽減する方法について詳しく説明します。
成功報酬として支払う不動産会社への報酬
仲介手数料とは、不動産の売買契約が成立した時に、売主と買主の両方から不動産会社に支払われる報酬のことです。
不動産会社は売買契約を成立させるために様々な活動を行います。
例えば、物件情報サイトへの掲載やチラシの作成、新聞広告の掲載などです。
これらの「仲介サービス」に対する報酬が仲介手数料となります。
この報酬は、「約定報酬」とも呼ばれます。
不動産会社は売主と買主の間に立ち、売買契約の成立をサポートする役割を果たすために報酬を受けます。
また、「媒介報酬」「媒介手数料」とも呼ばれることもあります。
これは、不動産会社が売主を代表して買い手を探す「専任媒介契約」とか、売主と買主の利益を最大化する「両媒介契約」といった契約形態によって異なる場合があるからです。
参考ページ：不動産売買の仲介手数料｜計算の仕方や負担を抑える方法を解説！
支払いは売買契約が成立した時に行われる
前述したように、仲介手数料は成果報酬の一種であり、具体的な支払い時期は売買契約が完了した時点です。
通常は、売買契約締結時と物件の引渡し時の2回に分けて支払われます。
ただし、不動産会社によっては物件の引渡し時に全額の支払いを求める場合もあり、上記のタイミングに必ずしも限定されません。
トラブルを避けるためにも、支払い時期をあらかじめ確認しておくことが安心です。
仲介手数料の計算方法と消費税について詳しく解説します
仲介手数料は物件の売買や賃貸の契約金額に対して一定割合が設定されます。
物件の売買の場合、通常は売買代金の一部である3〜5%程度が仲介手数料として発生します。
賃貸の場合も同様で、年間の家賃の一部、通常は1ヶ月分の金額が仲介手数料となります。
ただし、仲介手数料の金額には様々な要素が含まれています。
物件の種類や立地、不動産業者の方針によって、計算方法が異なることがあります。
例えば、特定の地域では契約金額や家賃に対して固定の割合が設定されている場合もあります。
また、高級な物件や需要の高いエリアでは、仲介手数料の割合が通常よりも高くなることもあります。
さらに、消費税についても考慮する必要があります。
仲介手数料の金額は消費税を含んだ総額となります。
つまり、手数料の計算には消費税が加算されます。
現在の消費税率は10%ですので、手数料の金額には消費税率の10%が加算された金額が含まれることになります。
以上が、仲介手数料の計算方法と消費税がかかる理由です。
不動産の売買や賃貸契約の際には、この手数料について事前に確認し、必要な費用を適切に把握しておくことが大切です。
また、仲介手数料の金額には個別の事情によって異なる場合があるため、実際の契約時には詳細な説明を受けることをおすすめします。